大腸癌とは?
大腸がんは、大腸(結腸と直腸)に発生する悪性腫瘍です。
日本ではがん死亡原因の上位であり、特に高齢者に多く見られる病気です。
早期に発見されれば治療が成功する可能性が高い一方で、進行すると周囲の臓器やリンパ節、さらには他の臓器に転移することもあります。
主な原因
大腸がんは、複数の要因が絡み合って発生します。以下が主なリスク要因です。
① 食生活
- 高脂肪・低繊維の食事
- 赤肉や加工肉の過剰摂取
② 遺伝的要因
家族歴がある場合、大腸癌のリスクが高まります。遺伝性大腸がん(例:リンチ症候群)も存在します。
③ 炎症性腸疾患
潰瘍性大腸炎やクローン病を長期間患うとリスクが増加します。
④ 生活習慣
- 喫煙
- 過剰な飲酒
- 運動不足
- 肥満(特に内臓脂肪が多い場合)
症状
大腸がんの初期段階では目立った症状がないことも多いですが、進行するにつれて以下の症状が現れる可能性があります。
- 便秘や下痢が繰り返される
- 血便(鮮血または黒っぽい便)
- 排便後の残便感
- 貧血
- 体重減少
- 倦怠感
- 腹痛
- 腹部の膨満感
診断
大腸がんの診断には以下の方法が用いられます。
① 便潜血検査
血便が見られなくても、便に微量の血液が含まれている場合に陽性となります。
② 内視鏡検査
大腸カメラ(大腸内視鏡)を使用し、直接腸内を観察します。
ポリープが見つかった場合は、その場で切除することも可能です。
③ 画像診断
CTスキャンやMRIで腫瘍の大きさや転移の有無を確認します。
④ 腫瘍マーカー検査
血液検査でCEAやCA19-9などの腫瘍マーカーを測定します。
治療
大腸がんの治療はがんの進行度や患者の体調に応じて異なります。以下が主な治療法です。
① 外科手術
内視鏡手術:早期癌の場合、内視鏡で腫瘍を取り除きます。
腹腔鏡手術または開腹手術:進行癌の場合、がん部分と周囲のリンパ節を切除します。
② 化学療法
手術後の補助療法や転移・再発の治療として抗がん剤を使用します。
③ 放射線療法
主に直腸がんで、手術前後に腫瘍を小さくしたり再発を防ぐために行われます。
④ 免疫療法
PD-1阻害薬など、免疫機能を利用してがん細胞を攻撃する新しい治療法です。
予防策
大腸がんは予防可能な病気でもあります。以下のポイントを意識しましょう。
① 健康的な生活
- 野菜や果物、食物繊維を豊富に摂る
- 赤肉や加工肉の摂取を控える
- 適度な運動習慣を持つ
② 禁煙と節酒
これらの習慣は多くのがんのリスクを下げます。
③ 定期的な検診
便潜血検査や内視鏡検査を定期的に受けることで、早期発見が可能です。
